はざまを彷徨う

世の中の境界とそのワクワク感についての個人的雑感

堂々たるタシケントー中央アジアの旅・ウズベキスタン(1)

 

 今日からようやくちゃんとした旅行記に入る。

まず一番初めに今回の移動行程について紹介したい。

東京(→韓国・仁川)→

ウズベキスタンタシケントサマルカンドタシケント

カザフスタンシムケントアルマトイ

キルギスビシュケク

カザフスタンアルマトイ

中国・ウルムチ(→成都)→

東京

 

今回紹介するのは、ウズベキスタンの首都にして最大都市、タシケントである。噂に反して意外と快適な乗り心地と美味しい機内食を提供してくれたウズベキスタン航空にて、韓国・仁川からおよそ7時間超で到着。

 


  

 

空港からの移動

タシケント空港自体は、ウズベキスタン航空のハブであることは看板から判断できたものの、基本的には本当に何もない、ただの箱である。到着して少し座って休憩できるとしたらせいぜいトイレくらいで、ベンチなども無い。ATMもパッと見なかった。

 

タシケント空港から宿まではタクシーかバスが一般的で、いつもなら後者を選ぶところだが、プロローグで書いた諸々の事案でどうも調子が狂っていたのか珍しくタクシーを選択した。

 ちなみにバスの移動においては、Maps.me2GISなどのオフライン地図を使うといいらしいが、生憎筆者の激弱格安スマホでは容量が足りずじまいだった。バスは距離に関係なく、一律1200スム(約15円)。車掌というべきか料金回収係というべきか、とりあえずおばちゃんがいるのでその人に渡せば問題ない。が、2000スム渡してお釣りが500スムだった時があるので、1円単位の細かさを求める人は出来るだけ小さいお金を用意しておいた方がいい。

なお、観光客が行くような場所に向かうバスは基本的に緑色の車体で乗り心地は日本とさほど変わらないので心配は無用。バス乗り場はだいたい200m間隔くらいにあり、来るバスの番号を示す看板もあるので安心と言えば安心である。

 

タシケント地下鉄

タシケントにはウズベキスタン唯一にして、中央アジア初の地下鉄がある。以前からその美しさには評判があった(らしい)のだが、最近までは撮影禁止だった。しかし、昨今観光業に力を入れ始めている政府(イッテQを観た人なら知っているだろう)のお達しもあってか、2018年より撮影が許可された。ちなみに料金はバスと同じく1200スム。如何せん涼しいので、駅のプラットフォームにあるベンチはお年寄りの休憩スペースとしても機能していた。

 

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Alisher Navoiy駅

なお、忘れてはいけないのが路線図である。駅内部どこを探しても路線図が見当たらなかった。「地球の歩き方」をはじめ各種ガイドマップには記載されているが、スマホだけで旅をするという人も下のような画像はダウンロードしておいた方が無難である。

 

Tashkent Metro Map

引用:

Tashkent Metro: the first underground in Central Asia

 

宿

タシケントには計3泊したが、そのいずれもEuropean Backpack & Sakura Hostelに宿泊した。名前に「サクラ」が入っていたので日本人宿かと思いきやオーナーはアゼルバイジャン人だったので面食らったのだが、結局多くの日本人が名前(とかなり高い評価)を決め手に宿泊していた。

オーナーや一部スタッフは英語が流暢で、深夜まで対応してくれたので大変助かった。しかも、初日の夜にはパーティーを催してくれ、葡萄やら桃やらシーシャやらで大変楽しい思い出を作ることができた。是非オススメしたい。

 


 

タシケントの諸々

以下ではタシケントで訪れた諸々について紹介したい。

 

ホテルウズベキスタンとアムール・ティムール像

ソ連時代の1974年に創業したホテルウズベキスタンは、タシケント観光の中心となりがちなアムール・ティムール広場の目の前にある。目玉はその圧倒的なデザインとスケール感である。エモい。(語彙力)

ここ二つは宿で偶然ほぼ同じタイミングで到着した、日本人女性バックパッカーさんと一緒に行ったのだが、適当に歩いていたら謎の学生4人組に「英語を勉強しているから少し話させてくれ」と言われて、3分くらい話してから、「じゃあ」って感じで別れた。あれは何だったんだろうか。

 

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「格式高い」という単語がぴったりの外観。が、各種予約サイトでの評価はそこまで高くない出オチ感もまた良し。

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アムール・ティムール像。夕刻の夕日も合間っていい雰囲気を醸し出していた。

タシケント

圧倒的荘厳さをもって佇むタシケント駅。宿から歩いて30分くらいだったので、散歩がてら訪れたりもしてたのだが、切符がなければ建物の内部には入れない。残念ながら、筆者が後に訪問するサマルカンド行きの高速鉄道タシケント南駅発だったので、タシケント駅内部を見ることは叶わなかった。

 

しかし、他の駅を見る限り、ウズベキスタンの駅内部はいたってシンプル、「電車に間も無く乗る予定の人間がぼーっとする場所」でしかない。それゆえただだだっ広い空間がただただ広がるだけであり、決して東京駅内部のような感覚で行ってはいけない。

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タシケント駅。噴水付きの広場も併設されている。

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メインの建物の横にあるチケット売り場。中央アジアではどこでもKassaがチケット売り場の目印である。

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タシケント地下鉄駅への階段を降りた瞬間、謎の地下空間が広がる。

チョルスー・バザール

タシケント駅から地下鉄ウズベキスタン線にて6駅の所にある一大市場、チョルスーバザール。観光業がまだ盛んではない国なので、特にTHEお土産というものが売っている訳ではないが、それでも現地の雰囲気を味わう上では欠かせない場所である。

隣接する神学校、クカルダシュ・メドレセもオススメである。

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チョルスーバザールのシンボル的建物。

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屋台ゾーンもあるが、生憎水下痢で食欲は皆無だった。

↑ここの雰囲気を味わいたい人は、ぜひ以下の動画をチェックしていただきたい。

youtu.be

 

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市場全体には幾つかの坂があり、荷物運搬用カートが走るレールもあった。なお、ブレーキは人力。

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神学校。チョルスーバザールと目と鼻の先にある。

  


 

明日は世界遺産都市・サマルカンドについてまとめたいと思う。では。