整然たるウルムチの街と遊園地ー中央アジアの旅・新疆ウイグル自治区(3)
試験勉強のせいで相変わらずの自転車操業。
前からその傾向はあったが、最近は文章の打ち間違い等のチェックをほぼ行わずに公開しているので、幾許かの読みにくさがあるかもしれません。
今日はウルムチにまさかあるとも想定していなかった遊園地「乌鲁木齐市水上乐园」について紹介したいと思います。
粛々とした街並み
ウルムチは、日程調整が上手くいけば1泊2日で訪れる予定だったが、正直日帰りにして正解だった。
というのも、昨日紹介した大バザール以外はそこまで大きな観光名所がなく、しかも街が綺麗さっぱりしてしまっているからである。
(記事は↓)
大バザールは作られた観光地感満載。貧乏人バックパッカーには到底手の届かないような宝石やら何やらと、相変わらず水下痢状態が続く自分には酷すぎる脂っこい食事がほとんどであり、個人的に強く惹きつけられる何かは彷徨っても見つかる兆しは無かった。
そこで、とりあえず一旦大バザールを出て町歩きを始めて見た。
が、さすがウイグルの首府と言ったところであろうか、綺麗すぎる。
行政によって取り締まりが強化されているバンコクの屋台文化然り、ただの一個人旅行者のエゴにしか過ぎないのだろうが、街の魅力というのは混沌の中の野暮ったさにこそ詰まっていると個人的に思う。
勿論、公安による監視が行き届く社会でなければ、ウイグルの反発を許容し続けるだけであるのは承知であるが、ただただ整然を装うだけの街は、一外国人にとっては「国家AAAA級景区」とは程遠かった。
しかし、大バザールを中心に、沢山の中国人がウルムチを観光しに来ているということもまた紛れも無い事実である。彼らはウルムチという街を楽しんでいるように見えたが、これは価値観の違いというものなのか、それとも折角の遠出だから意地でも意味あるものにしようとしているだけなのか。
よく分からなかった。
乌鲁木齐市水上乐园へ
一日歩き通してそのまま空港へ向かう計画を立てていた為、町歩きするにしても、クソ重いバックパックとリュックサックを背負い続けるのは酷だった。
かと言って街の中でほっと一息つけるような場所もなかったので、どこかいい感じの公園は無いかとおもむろにBaidu Mapのオフライン地図で探してみた。
すると、大バザールの下の方に大きな湖を備えた公園があるようだ。
その名も「乌鲁木齐市水上乐园」。入場や荷物預かりにお金を取られる可能性もあったが、あてもなく彷徨うよりもましだと言うことで、とりあえず行ってみることにした。
入口に着くと、少しばかりではあるが人集りができていて驚いた。
普通なら入場ゲートの隣にチケット購入の列ができるのが常だろうが、特にそのような光景も無く、皆着いた瞬間に直接ゲートの手荷物検査に向かっていたので、とりあえず入場は無料のようだ。良かった。
ただ、クソでかいバックパックを背負って遊園地に入る人間など当然おらず、心なしか周りの人間に引かれていたような気もするが、まあそんなことで入るのを躊躇うほどの精神状態ではない。
とにかく休みたかった。
入ってみるとただただ普通の遊園地が目の前に広がっていた。
子供達は一目散にアトラクションへと向かうし、バルーンとかも売っている。
普通すぎて逆に驚くレベルであった。
写真には無いが他にもメリーゴーラウンドやゴーカート、回転ブランコなど、とにかく日本の遊園地と特にこれと言った差異はない。
せっかくなので上のフリスビーあたりに乗ろうかと思ったが、料金が45元(730円くらい)だった。高額設定すぎてさすがに気が引けてしまった。
(他のアトラクションも40元〜45元が大半だった。)
ちょっとした発見
仕方が無く、とりあえず遊園地に来た第一目標である「休憩」を実施した。
「水上乐园」という名前や地図などからも明らかであるように、ここの遊園地には大きな池が存在している。この池に向かえばとりあえず座れるベンチなどがあるだろうと思ったが予想通りだった。
しかも殆どの入場客はアトラクションに向かっているのでめちゃくちゃ騒がしいということも無く、黄昏ることができた。是非オススメしたい。
ここの遊園地での小さな発見だったのは、ウイグル系の入場客がある程度いたことである。しかも上の高額設定のアトラクションに乗っている人も多々見受けられる。
日本にいると、ウイグル族=「弾圧」となるが、全員が全員弾圧されている訳では無いことは少なくとも確かなようだ。
1時間くらいの休憩で、バックパックのせいでかなり消耗していた肩も復活。再び歩き始めます。
明日は最後の新疆ウイグル自治区編です。