剛強たるアルマトイー中央アジアの旅・カザフスタン(2)
シムケントより夜行寝台に乗って17時間経ったあたりか。
特に到着時間を駅で確認せずにチケットを購入したので、まあもうそろそろかなと言う期待を込めつつ、かなり微妙なレベルの英語を話す、電車で出会ったカザフ国立大の先生に聞いたら、「18」と言う単語が返ってきた。
マジですか。
というか、「18時」と言う表現自体マイナーと聞くが、そこは流石元社会主義国家の一員?
というか、まだ6時間以上あるのか?
などと考えていたら、
アルマトイ1駅に着いていた。
どういうこっちゃ。
どうやら彼は、「18時間で着く」と言いたかったようだ。
なぜそんな複雑な言い方をしたのだろうか。
何はともあれ、着いたのはカザフスタン最大の都市、アルマトイ。
アルマトイには、アルマトイ1駅とアルマトイ2駅があり、市街地に近いのは後者なのだが、アルマトイ1駅でカザフ国立大の先生に別れを告げた10分後くらいには着くくらいの距離感であった。
アルマトイの交通手段
アルマトイはカザフスタンの旧首都(現在はアスタナ)である為、流石に他の街と比較してもその交通機能は数段上であった。
今回のアルマトイでの滞在で利用したのは基本的にバス一択である。料金は一律150テンゲ(約43円)。ウズベキスタンとは違って車掌さんがいないので、運転手に現金で渡す形となる。
なお、アルマトイには8年前に開業した地下鉄がある。中央アジアではタシケントに次いで二番目の地下鉄らしい(タシケントはソ連時代の1977年開業)。
車両は韓国製。ウズベキスタンでもそうだったが、ソ連時代の高麗人の関係もあってか、やたら韓国が出没してくるのは興味深い。
なお、まだ開業まもないこともあって一路線のみである。(この辺りは中国のイケイケ気質とは違う。)
ちなみに地下鉄に代わる形で、ソ連時代から走り続けていたトラムが2015年より事実上の廃線状態になっているそうだ。街中には今でもその名残と言うべき線路跡が至る所にある。
最後に公共交通とはまた違うが、自転車シェアリングが導入されており、自転車専用道路も所々ではあるが整備されていた。が、中国や台湾とは異なって日常的に市民が使うような風景は見られないし、そもそも自転車を漕いでいる人自体が少ないようにも感じられた。バンコクも似たような感じだったが、やはり住民と自転車の親和性を高めるような取り組み無しには、自転車シェアリングの急速な普及は望めなさそうである。(勿論じわじわ浸透した方が道路整備の不備などの社会問題は引き起こさなくて済むのかもしれないが。)
サイランバスターミナル
明日以降のブログで紹介する予定のキルギス・ビシュケクと中国・ウルムチへのバスは、郊外にあるこのバスターミナルから出発した。それ以外の中長距離バス(アスタナ等)も基本ここからである。
ビシュケク行きの乗り合いバンは毎日結構な頻度であるので基本的に問題はないのだが、中国・ウルムチまでのバスは朝7時発のみで、需要が乏しいのか前日の午後に予約をしたものの受付番号は2番だった。バスターミナル自体は24時間開いているようなので、よほどのことがない限り当日朝にチケットを取ることも可能だろう。
宿
今回アルマトイにて宿泊したのは、DA Hostel Almaty (2泊)と、Nagi Hostel (1泊)である。
前者は今回の旅全体の中で一番綺麗な宿であったと思う。ベッドもふかふかで、これまでの旅の癒しとなってくれた。
後者は、アルマトイ最終日に宿泊。明日早朝発のウルムチ便を考慮して、バスターミナルからの近さと安さのみで選んだ宿である。
口コミが全く無かったので非常に心配していたが、それもそのはず、数日前にオープンしたばかりの宿であった。
そのせいで、どこに宿があるのか分からず大苦戦したり、夕飯から戻ってきたら宿への荷物運搬を「無給で」させられたりと、散々だった。
しかし、宿のオーナーのおばちゃんがどこか憎めない性格で、設備自体はそこまで悪くはないので、バスターミナルを朝早くから使う際にはお勧めできる宿である。
アルマトイの日常風景
他の街と違ってアルマトイでは特に観光という観光をしなかったので、適当に街中をぶらついて撮った写真を紹介したい。
明日はキルギス・ビシュケクをまとめる予定ですが、もしかしたらアイスブレークを入れるかもしれません。
では。