漠然たるビシュケクー中央アジアの旅・キルギス
謎のコーヒーブレイクを経た。
今日紹介するのは、キルギス。別称ではクルグズスタンなので、スタン系の一部と言っても問題ないのかもしれない。
キルギスには二泊三日したが、一日目と三日目は基本移動日で、ほぼ何もしていないに等しい。訪れたのも首都のビシュケクだけで、キルギス名物と言うべき山岳地帯や湖等には全くもって訪れなかった。所謂不完全燃焼である。
それゆえ、かえって逆に将来的に是非もう一度来るしかないと思えるような、そんな国だった。
アルマトイからビシュケクへ
上のアルマトイの記事で紹介したサイランバスターミナルから一日に結構な本数の乗り合いバンが出ている。入り口を入って一番右端の所にチケット売り場と乗り場がある。入り口近くの売店以外に、チケット売り場のそばにはレストランや両替所もあるので旅をしていく上での準備をここで済ませる事が可能である。
バンの料金はあまりよく覚えていないが、ネット情報に従えば1500テンゲ(約500円)。出発時刻は一応示されるのだが、バンが満席になり次第出発なので、結構待たされた記憶がある。(だいたい40分くらいだった気がする。)
道中ではカザフ側で一回トイレ休憩を中心とした小休止がある。レストランも併設されていたが、呑気に昼ごはんを食べられるような暇はない。
それにしても中央アジアはアホみたいに広い。都市間移動にもアホみたいに時間がかかる。勿論それこそがこの地の醍醐味なのかもしれないが、だんだんと、No More カザフステップ、みたいな感情が芽生えてくる。
国境を超えて、少し歩いたところで待っているとバンが各種手続きを経てやってくるのでそれに再び乗車。ここで放置プレイをかまされる場合もあるらしいが、その時はビシュケク行のチケット等を見せれば、他のバンが拾ってくれるらしい。
前のブログで紹介したタシケント・シムケント間よりも距離的には100km程度遠い(アルマトイ・ビシュケク間:235km、タシケント・シムケント間:130km)のだが、各種手続きや乗り換え等の手間を含めたトータルの負担はこちらの方が明らかに軽かった。
譲り合いの精神、とまではいかないが、ウズベク・カザフ国境のような無駄な罵り合いもなく、心理的緊張感を感じなくて済む国境だったのは、カザフ人とキルギス人の親和性が高いことを示すのであろうか。それとも単なる偶然か。
ビシュケクからアルマトイへ
ビシュケク市内の紹介をする前に帰路についても説明したい。アルマトイから来た時に到着するビシュケク西バスターミナルより同じくアルマトイ行きのバンが出ている。料金は400ソム(約630円)。レートの問題だろうが、帰りの方が若干値段は高くなる。
この西バスターミナルの二階には遊技場があり、ビリヤードやら卓球やらチェスやらに興じる人々が結構いた。(特にチェス)
相変わらずバンは満席にならないと発車しない為に、これは素晴らしい時間潰しだと期待したのだが、如何せん用具の借り方が分からずに断念した。(ちなみに帰路に関しては、チケット購入から1時間半以上待たされた。)
残りの部分はアルマトイ→ビシュケクと全くと言っていいほど同じであった。
ビシュケクの諸々
アルマトイ同様、これと言った観光地は訪問しなかった、というより、ビシュケクにはこれと言った観光地と言える観光地が限りなく少なかったので、適当にぶらついて取った写真を中心に紹介したいと思う。
キルギスと言えば大自然。なのにそれを満喫どころか、一度も接近することなく終わったので、是非リベンジの旅をしたいところである。
明日からは中央アジアを脱して中国・新疆ウイグル自治区に向かいます。